Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lisez 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 73 583 caractères · 149 écrans
三
「おお帰ったか小冠者」
鶴千代を迎えた信長は上機嫌で言った。
「これから伊勢の北畠を攻めにまいる。おまえにも兵を預けるからひと合戦してみろ。初陣に鶴千代では名が弱い。今日から忠三郎賦秀と名乗るがよい」
「かたじけのうございます」
「あっぱれ手柄をたてろよ」
鶴千代は黙って手を突いた。
三
信長の軍勢は伊勢の国へ殺到した。
国司北畠具教は名高い大将で、大河内城に拠って固く防いだ。蒲生鶴千代、改め忠三郎賦秀は、五百の兵を率いて陣頭に進んだが、身も心も全く動揺してしまった。
合戦は烈しかった。
北畠勢はそれまでに各地で連敗し、今はただ大河内城を最後の守りとしていたため、必死の勢いするどく、さすがの織田軍もなかなか決戦の機をつかむことが出来ない。
……突込んで行く軍兵の声、狂奔する馬の嘶き、それを押包むような陣鉦や法螺貝の音が、伊勢の山野にすさまじく響きわたった。
忠三郎は手も足も出なかった。
攻寄せる兵と、逆襲する兵との、息つく暇もないような白兵戦を見ていると、五百の手勢をどう動かし、どこへ斬込んだらいいのかまるで見当がつかないのだ。
――ああ自分は間違っていた。