Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まいひめ
舞姫
Lisez 舞姫 (まいひめ) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 190 caractères · 33 écrans
父は死にたり。明日は葬らではかなわぬに、家に一銭の貯えだになし」
跡は欷歔の声のみ。わが眼はこのうつむきたる少女の顫う項にのみ注がれたり。
「君が家に送り行かんに、まず心を鎮めたまえ。声をな人に聞かせたまいそ。ここは往来なるに」彼は物語りするうちに、覚えずわが肩に倚りしが、この時ふと頭をもたげ、また始めてわれを見たるがごとく、恥じてわが側を飛びのきつ。
人の見るが厭わしさに、早足に行く少女のあとにつきて、寺の筋向かいなる大戸を入れば、欠け損じたる石の梯あり。これを上ぼりて、四階目に腰を折りて潜るべきほどの戸あり。少女はびたる針金の先きをねじ曲げたるに、手を掛けて強く引きしに、中には咳枯れたる老媼の声して、「誰ぞ」と問う。エリス帰りぬと答うる間もなく、戸をあららかに引き開けしは、半ば白みたる髪、悪しき相にはあらねど、貧苦の痕を額にしるせし面の老媼にて、古き獣綿の衣を着、汚れたる上靴を穿きたり。エリスの余に会釈して入るを、かれは待ち兼ねしごとく、戸をはげしくたて切りつ。
余はしばし茫然として立ちたりしが、ふと油燈の光にすかして戸を見れば、エルンスト・ワイゲルトと漆もて書き、下に仕立物師と注したり。