Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lisez 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 800 caractères · 67 écrans
片里はながめ入りながら、酔ったような目つきをしました。
「お身の画いたものを、これまで随分見て来たが、わしは今日のように心をとろかされたことはない。これは生きているわ。生きて、笑って、招いているようじゃ」
「生きているかな」
と、露月は半ば苦しげな瞳で、自分の作品を研べるように見やりつつ、呟くように低く言うのでした。
「真実生きているはずの絵なのだが――」
「ほんに、すっかり生きている――絵空ごとと世に言って、不可能ものを、作り出すことにたとえるが、若しこのように美くしい、真ものの人間が、たった一人でも此の世にいたなら――」
と、言う片里の言葉を、引取るように露月が言いました。
「ところが、それがいるのだ。天地の生み出すすぐれたものには、矢張り絵描き風情の筆先で、生み出したものなどは、及び難い――片里どの、それなる画面は、決してわしの創り出したものではない。それはこの世に生きているのだ――しかもその若衆に、わしはこのごろ近づきになったばかり――」
「ほほう」
と、片里は驚いて、
「お身の知り人に、こんな美くしい若衆がいるのか、一体それは、どこの何と申すものじゃ?」