Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lisez 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) de 三上 於菟吉 (みかみおときち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 800 caractères · 67 écrans
呉羽之介、お春の兄に劫かされ、 のち怪死を遂ぐる事
大分更けた」
丁度遠路へ旅立つ折であった故、露月の姿が江戸から急に消え去っても、誰れも怪しむ者はありませんでした。
呉羽之介、お春の兄に劫かされ、
のち怪死を遂ぐる事
ちぬのうら波うらうらと、眠るは春の凪日和、沖の凩吹っ立って、鞳の浪凄まじき此処は堺の港まち、荒けの空とぶ綿雲の切間を、覗く冬月の、影物凄き真夜中ごろ、廓に近き裏町を黒羽二重に朱色の下着、若衆髷を少し乱れて、飄零として歩いてゆく、世に美しい青年がありました。それはかの呉羽之介で、露月を殺してのち幾年か江戸に棲んでいたが、やがて広い江戸さえ狭くなり、今は片里にすら別れの詞を交さずに、忍んで西へ下ったのです。京、大阪も一通り、流れて遂にこの港へと迷い込み、今宵も宿より、廓へと美女を漁りに行く途中。もとより長き放埒に、貧しく乏しくなりはしても、玉より輝く美容のために身を粉にしても、入揚ぐる娼婦の数も稀くないのでした。
とある汚い酒店で流れの女を相手にして飲み酔っている一人の荒くれ男がいたが、丁度その時その店先を通りかかった呉羽之介を指して傍の女が何やら囁くやいなや、矢庭に血相変えて、店を飛出し、呉羽之介の行手に突立ち、懐から取出した種ヶ島を突きつけながら怒れる声に叫ぶのでした。