Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えんしょ
艶書
山本 周五郎
Lisez 艶書 (えんしょ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 027 caractères · 50 écrans
足ががくがくし、眼は霞でもかかったように、ぼうと視界が(ほんの短い瞬間ではあったが)くらくなった。
――くそっ、しっかりしろ。
彼はつまずきながら庭先へ廻った。
広縁に一人倒れ、広縁の下にもう一人、半身を沓脱ぎ石にもたれて、居眠りでもしているように倒れているのが見えた。いまのまに二人斬ったらしい、出三郎はそれを見たとたんにぐっと躯へ力が入るのを感じた。
「出さん頼むぞ」半兵衛が叫んだ、「こいつら、一人も逃がすんじゃない」
半兵衛は座敷のまん中に立っていた。
敵は左に二人、右に一人、みな刀を青眼につけたまま、斬り込むすきをねらっていた。食膳の一つが飛ばされて、椀や皿小鉢が散らかっている中に、もう一つの膳は(それは出三郎のであったが)元の場所にきちんと据えられてあった。
出三郎は唾をのんだ。唾はうまくのみこむことができた、喉に詰まった玉のような物はもう感じられないし、呼吸もしっかりしてきた。彼は刀を抜きながら叫んだ。
「助勢しましょうか」
その瞬間、まるで出三郎の声に突きのめされるかのように、左側の一人が絶叫しながら斬り込んだ。刀を上段にあげ、おがみ打ちの姿勢で、跳躍しながら踏み込んだが、半兵衛は少し身をひねっただけで、手にある刀がひらめいたと思うと、斬り込んだ相手はすっとんでゆき、襖といっしょに長四帖へ倒れた