Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くしんのがくゆう
苦心の学友
佐々木 邦
Lisez 苦心の学友 (くしんのがくゆう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 732 caractères · 332 écrans
教室や廊下ですれちがう時、わざとよってきて突きあたる。
「なんでい?」
「なんだ?」
というのが毎日のあいさつになってしまった。松村君にも高谷君にもくってかかる。子分を使っていたずらをさせる。天気のいい日は運動場へ出てまぎれているが、雨の日はせまい教室の中で始終顔を合わせているから始末がわるい。
正三君のすぐうしろに坐っている横田という生徒は堀口生の子分だ。なまけもので成績がよくない。こいつが授業時間中に正三君のところへ通信をよこす。これは電信といってむろん先生には内証だ。そっと背中をつねるのをあいずに、机の下から紙きれをわたす。取らないとつねってばかりいるから仕方がない。
――内藤正三位。早く堀口君にあやまってしまえ。いつでも上級生が止めてくれると思っていると大間違いだぞ。
――おぼえていろ、と堀口君がいっている。右お知らせ申し上げ候。
――やい、なまいきなことをぬかすと、ドテッ腹へ風穴をあけて、かつぶしを入れて、ブル・ドックをけしかけるぞ!
――このあいだ英語の書きとりの時、きさまは花岡に教えたな。カンニングは両方とも退校だぞ。神さまがうしろから見ているから気をつけろ。