Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

くさまくら

草枕

夏目 漱石

Lisez 草枕 (くさまくら) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 84 485 caractères · 170 écrans

Aozora Bunko

三日に一返、ことによると四日目くらいになります」

「四日に一返でも御免だ」

「アハハハハ。馬が不憫ですから四日目くらいにして置きます」

「そりゃあ、どうも。自分より馬の方が大事なんだね。ハハハハ」

「それほどでもないんで……」

「時にこの池はよほど古いもんだね。全体いつ頃からあるんだい」

「昔からありますよ」

「昔から? どのくらい昔から?」

「なんでもよっぽど古い昔から」

「よっぽど古い昔しからか。なるほど」

「なんでも昔し、志保田の嬢様が、身を投げた時分からありますよ」

「志保田って、あの温泉場のかい」

「はあい」

「御嬢さんが身を投げたって、現に達者でいるじゃないか」

「いんにえ。あの嬢さまじゃない。ずっと昔の嬢様が」

「ずっと昔の嬢様。いつ頃かね、それは」

「なんでも、よほど昔しの嬢様で……」

「その昔の嬢様が、どうしてまた身を投げたんだい」

「その嬢様は、やはり今の嬢様のように美しい嬢様であったそうながな、旦那様」

「うん」

「すると、ある日、一人の梵論字が来て……」

「梵論字と云うと虚無僧の事かい」

「はあい。あの尺八を吹く梵論字の事でござんす。その梵論字が志保田の庄屋へ逗留しているうちに、その美くしい嬢様が、その梵論字を見染めて――因果と申しますか、どうしてもいっしょになりたいと云うて、泣きました」