Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おちばいき
落ち梅記
山本 周五郎
Lisez 落ち梅記 (おちばいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 748 caractères · 61 écrans
――あのままではだめだ、いちど悠くり話しあって、なんとか生活を変える方法をたててやらなければなるまい。
半三郎が帰ったあと、金之助はこう思っていろいろ方策を考えめぐらせた。そしてこれは自分ひとりでなく、親しい友達を呼んで、みんなの意見を聞いてやるほうがいいと思った。村松平馬は江戸詰になって去ったが、和泉や林はこっちにいる、かれらはすでに家を相続し、それぞれ役目に就いているので、平常あまり往来はなくなったが、むろんこういう事には相談にのって呉れる筈である。
――そうだ、なるべく早くそうするとしよう。
こう考えたその翌日であった。朝いつものように登城した父が、午を少しまわったころに躯の調子が悪いといって帰って来た。頭痛がするだけでたいしたことではないからと、寝床をとらせてすぐ横になったが、夕餉のときには起きだして、金之助といっしょに食膳に向った。熱でもあるように顔が赤く眼の色も冴えない、しかし気分はもう直ったと云った。
「御用繁多でお疲れになったのですね」
「そうだろうね、頭の痛いことなどは殆んど覚えないので、はじめはちょっと驚いたよ」
助左衛門はこう云って苦笑したが、そのとき持っていた箸が手から落ちた。