Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばらふじん
薔薇夫人
江戸川 乱歩
Lisez 薔薇夫人 (ばらふじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 967 caractères · 19 écrans
三
「服を脱ぐんだ。何も着ていないお前さんが見たいんだ」
礼儀というものにしばられたこの良家の妻が、どれほど困惑するか、どんなに恥しい、気まずい思いをして、一枚一枚彼女の服を脱ぐか、その、身も捻じれんばかりの醜態を、園田はピストルを構えながら、じっと待っていた。
三
青山浩一は、約束の夜、九時丁度に、相川スミエの高級アパートを訪ねた。云われた通り、入口では何の挨拶もせず、階段を上って、見覚えの部屋の前に戻った。
彼は床屋に行き、風呂にはいって、すがすがしく変っていた。おれのような青年に、どうして、これほどの幸運がやって来たのかと、ふしぎでたまらなかった。期待ではちきれそうになっていた。
鍵はかけてないかも知れない。はじめは軽く、次には強くノックして見た。返事がない。ひっそりと静まりかえっている。ノッブを廻して押して見たが、ひらかない。やっぱり鍵がかかっているのだ。まさか、いないのではあるまい。逢引の作法に従って、合鍵を使わせるために、わざと息を殺しているのかも知れない。
鍵をとり出して、ドアをひらいた。彼女がドアの横の壁に身を隠していることを予期したので、少しずつ、用心ぶかくひらいた。