Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あかいえりまき

赤いえり巻き

小川 未明

Lisez 赤いえり巻き (あかいえりまき) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 686 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

」

「いいえ、ほんとうです。」と、お花は答えました。

田舎の姉が、しんせつに買ってくれたものを、たとえ捨てたにしろ、捨てたとはいわれなかった。とんびは、よくものをさらってゆく。だから、とんびがさらっていったといったら、だれでもしかたがないと思ったからであります。

子供たちだけは、お花のいったことをほんとうだと信じました。そして、大人たちは、お花はお花らしいうそをいうものだといって、笑ったのであります。

*   *   *   *   *

ちょうど二年めの春であります。お花の姉が、病気にかかったので、お花は、田舎へ帰ることになりました。もう、そのころは、彼女は、東京のほうが、田舎よりもよかったので、帰るのをいやがりました。

「また都合がついて、出てこられるようになったらおいで。」と、家の人々は、お花の帰るのを惜しんだのでした。

彼女は、ふたたび田舎の人となってしまった。その後、たよりがありません。東京の夏の空に赤い雲が、旗のようにただよって見えると、

「お花のえり巻きのような雲だね。」と、坊ちゃんがたは、空を仰いでいいました。

「ほんとうに、とんびがさらっていって、捨てていったのかもしれないよ。