Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅうぶん
醜聞
山本 周五郎
Lisez 醜聞 (しゅうぶん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 900 caractères · 46 écrans
「明日の晩はいいが、ここはだめだ」
「頭巾をかぶっても」さくらは涎で濡れた唇を歪めた、「――たびかさなればあらわれにけりか、それがあんたたちの弱いところ、人に見られたくない瘤なんだ」
「おまえたちの宿へ届けよう、宿はどこだ」
「宿だなんて笑わせるんじゃないよ、宿屋に泊れるくらいで乞食をするかっていうんだ」
「だが寝るところはあるんだろう」
「おまえさんまたひとをばかにする気かい」さくらは突っかかるように云ったが、急にうす笑いをうかべた、「ああ、寝るとこはあるよ、のら犬だって夜になれば寝るだろうからね」
そして百軒町のある旅籠宿の名を告げた。そこはこの城下はずれにある一画で、もっとも貧しく、風儀の悪いことで知られていた。
「断わっとくけれど、へんなまねはしないほうがいいよ」とさくらは念を押すように云った、「いざとなればあたしはすぐに名のって出るからね、たとえ密通出奔の罪で罰を受けても、乞食で生きてゆくよりはましなんだ、あたしも吾平も、死ぬことなんかちっとも恐れてなんかいやあしない、けれどもあんたは違う、あんたはあたしが病気で死んだとごまかし、にせの葬式まで出した、あんた一人でやった仕事じゃあないだろう、あたしが名のって出れば、あんたのほかにもきっと幾人か、お咎めを受ける者があるにちがいない、そういうごりっぱな人たちを