Classiques japonais avec furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans
だんだら怪人
だんだら怪人
大洋丸の沈んでいる海底には、魚形潜航艇がゆうゆうと泳ぎまわっていました。その背中には、やっぱり、鉄の人魚がうずくまっています。この怪物は、潜航艇の上部のガラス窓から、中の手下たちにさしずをしているのでしょう。まるで将軍が馬にまたがるように、潜航艇にまたがっているのです。
そこへ、ふいに水がさわいで、上の方から、スーッと大きな黒いものがおりてきました。明智の潜航艇です。この潜航艇は遊覧用のものですから、前と横とに、あついガラスの窓がついています。その窓から艇内の電灯の光がもれているのです。それを遠くから見ると、へんなところに三つ目のある怪物のようです。
鉄の人魚はそれに気づくとギョッとしたように、身がまえをして、じっとその方をにらんでいます。
潜航艇は魚形艇とおなじ深さまで沈むと、そこにとまって、いきなり、艇内の電灯をパッパッと、つけたり消したりしはじめました。そのたびに、三つのガラス窓が、またたきでもするように、暗くなったり、明るくなったりするのです。
これは、明智探偵にいいつけられたとおり、光によるモールス信号を発しているのです。