Classiques japonais avec furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lisez 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 160 770 caractères · 322 écrans
」
「わるものだって?」
「ええ、鉄塔王国の怪人です。」
それをきくと、人びとはおもわず、顔を見あわせました。鉄塔王国という、ふしぎな怪物団のことは、新聞に書きたてられていたので、だれでも知っていたからです。
「それじゃ、夜中に銀座通りを歩いていた大カブトムシは、こんなこしらえものだったのか。なかに人間がはいって、動いていたのか。」
「そうかもしれません。そうでないかもしれません。あいつらは魔法つかいですから、なにをやるかわかりません。ぼくを、こんなものにいれて、ビルの中へ、ころがしておいたのも、なにかわけがあるのです。カブトムシなんて、こしらえものだと思わせて、ゆだんさせるためかもしれません。」
「それにしても、きみはどうして、こんなめにあったんだ?」
「しかえしですよ。新聞にでていたでしょう。カブトムシの怪物団は、高橋賢二という少年を、どこかの山の中の鉄塔の国へ、さらっていこうとしたのです。それを、ぼくが、じゃまをして、とりもどしたものですから、ぼくにしかえししたんです。
ゆうべ、町を歩いていると、だれかがうしろからくみついてきて、ぼくの口と鼻に、麻酔薬をおしつけたのです。