Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 671 caractères · 252 écrans

Aozora Bunko

「当り前さ。秋山さんは腕はなまくらでも見識の高い武家だったぜ。百人町の古着屋へ行って、見切物なんかを買うものか」

「誰だ、それは?」

「知ってるけれど言えないよ。富山さんは面喰ってるから、二人目を殺し兼ねないぜ」

「それでは、お前の悪戯か」

「冗談じゃないぜ。おいらがやったなら、黙って居るよ」

「何?」

「だいち、おいらはまだ十三さ。百人町の古着屋なんかには用事が無いよ」

「――」

「それから、あの観世捻は女結びになって居た筈さ。武家が命がけの悪戯をするのに観世捻を女結びにするなんて、そんな悠長なことをするものか」

「誰だ――言えッ、小僧」

それは宗之助の油断でした。

憤怒と焦躁に、煙の立つようになって居る富山七之助の顔を眺めながら、面白そうに庭石の上で足踏しているうち、フト足を踏み滑らして、仰向に倒れてしまったのです。五、六歩のところに、煮えこぼれそうになっていた富山七之助が、飛付いて小僧の襟髪をギュッと。

「あッ、そいつは卑怯」

宗之助は悲鳴をあげましたが、追いつくことではありません。その上相手を嘗め切った小僧は、双手を懐中へ入れたままで、暫くは庭草の上に摺りつけられた自分の頬を挙げる余力も無かったのです。