Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Lisez 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) de 長谷川 伸 (はせがわしん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 753 caractères · 192 écrans
おとら 殴つ気か。この年寄りを往来中へ突ッ転ばした上に倅みたいな年頃のくせをして、まだ殴つ気なのか。
藤八 よしッ、殴ってやらあ。
出前持ち孫助、出入口から窺き身をして見ている。
忠太郎 (おとらを庇う)
藤八 おや。手前はその婆の倅か。
孫助 (天秤棒を持ち出す)
忠太郎 何で年寄りをいじめるんでござんす。厭な真似はしねえもんだ。お婆さんどこも痛めはしねえかね。
おとら 体の節々が痛くなって困ってしまう。
孫助 藤さん、あの婆は東両国で、いつも売れ残りの夜鷹の婆だよ。
藤八 ほう。あの年で夜鷹か。へええ。
忠太郎 (夜鷹と聞いて厭になる)
おとら ああ夜鷹だ。それを知っているところをみると、お前はあたしの客だったと見えるね。
孫助 冗談いうな。俺はいつでもお福かお竹にきまって。(気まり悪気に内へ引っこむ)
忠太郎 (思い直して、おとらに)お前、年はいくつだね。
おとら 年? 兄さんや年を聞いてどうするんだね。
忠太郎 五十一か、それとも二、三か。
おとら そんなところかも知れないさ。年の次は名を聞くか。大抵おきまりだ。
忠太郎 (藤八を険しく見る)
藤八 (気味悪く思い、内へ引込む)