Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もん

門

夏目 漱石

Lisez 門 (もん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 830 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

八

主人は時間に制限のない人と見えて、宗助が、なるほどとか、そうですか、とか云っていると、いつまでも話しているので、宗助はやむを得ず中途で立ち上がった。

「これからまた例の通り出かけなければなりませんから」と切り上げると、主人は始めて気がついたように、忙がしいところを引き留めた失礼を謝した。そうしていずれまた刑事が現状を見に行くかも知れないから、その時はよろしく願うと云うような事を述べた。最後に、

「どうかちと御話に。私も近頃はむしろ閑な方ですから、また御邪魔に出ますから」と丁寧に挨拶をした。門を出て急ぎ足に宅へ帰ると、毎朝出る時刻よりも、もう三十分ほど後れていた。

「あなたどうなすったの」と御米が気を揉んで玄関へ出た。宗助はすぐ着物を脱いで洋服に着換えながら、

「あの坂井と云う人はよっぽど気楽な人だね。金があるとああ緩くりできるもんかな」と云った。

八

「小六さん、茶の間から始めて。それとも座敷の方を先にして」と御米が聞いた。

小六は四五日前とうとう兄の所へ引き移った結果として、今日の障子の張替を手伝わなければならない事となった。彼は昔し叔父の家にいた時、安之助といっしょになって、自分の部屋の唐紙を張り替えた経験がある。