Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
もん
門
Lisez 門 (もん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 830 caractères · 278 écrans
と宗助が云うと、御米は、
「きっとそうよ」と答えながら、暗がりで団扇をはたはた動かした。宗助は何も云わずに、頸を延ばして、庇と崖の間に細く映る空の色を眺めた。二人はそのまましばらく黙っていたが、良あって、
「だってそれじゃ無理ね」と御米がまた云った。
「人間一人大学を卒業させるなんて、おれの手際じゃ到底駄目だ」と宗助は自分の能力だけを明らかにした。
会話はそこで別の題目に移って、再び小六の上にも叔母の上にも帰って来なかった。それから二三日するとちょうど土曜が来たので、宗助は役所の帰りに、番町の叔母の所へ寄って見た。叔母は、
「おやおや、まあ御珍らしい事」と云って、いつもよりは愛想よく宗助を款待してくれた。その時宗助は厭なのを我慢して、この四五年来溜めて置いた質問を始めて叔母に掛けた。叔母は固よりできるだけは弁解しない訳に行かなかった。
叔母の云うところによると、宗助の邸宅を売払った時、叔父の手に這入った金は、たしかには覚えていないが、何でも、宗助のために、急場の間に合せた借財を返した上、なお四千五百円とか四千三百円とか余ったそうである。ところが叔父の意見によると、あの屋敷は宗助が自分に提供して行ったのだから、たといいくら余ろうと、余った分は自分の所得と見傚して差支ない。