Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しもばしら

霜柱

山本 周五郎

Lisez 霜柱 (しもばしら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 328 caractères · 29 écrans

Aozora Bunko

「ひきがえるもか」と云って石沢は笑った、「だだっ子みたようなことを云わないでもう少し辛抱しろ、いやでも辛抱しなくてはならない立場だが、いやいや辛抱するのではなんにもならない、このへんで肚をきめて、もし不当な小言だと思ったら繁野さんにはっきり云ってみろ、自分の責任でないと思ったらそれもはっきりさせるんだ、不平や不服なことは胸にしまっておかず、じかに繁野さんにぶっつかってみるんだ、そのくらいの度胸がないことはないだろう」

おかやは酒を持って来た。喜兵衛はまだ憤懣がおさまらないらしく、肴をつつき酒を飲みながら、なおぶつぶつ文句を云い続けたが、石沢はもう相手にならず、半刻ほどすると先に独りで帰っていった。石沢には正之助という六歳の子供がいて、夕餉は必ずいっしょに喰べる約束だし、それをやぶると罰をくう、ということであった。

「諄いようだがやってみろ」と石沢は帰るときに云った、「眺めているだけでは笛の音もわからないからな」

喜兵衛は返辞をしなかった。

「辛抱しろか、へ」と石沢が去ったあとで喜兵衛は云った、「江戸にいたころはもっときりっとしていたのに、僅か七年でいやにおさまっちまやあがった、へ、田舎者め」