Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しもばしら
霜柱
山本 周五郎
Lisez 霜柱 (しもばしら) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 328 caractères · 29 écrans
本当におちつきたいと思っていたんだ、と喜兵衛は念を押すように云った。
「ところがだめだ」と喜兵衛は首を振った、「今日までがまんして来たが、あの繁野のくそじじいには手をあげた、おれは辞職して江戸へ帰るぞ」
「帰れやしないさ」と石沢が云った、「おまえはもう北島家の二男ではなく次永喜兵衛なんだ、まあ話してみろ、いったい繁野さんがどうしたというんだ」
「おれを眼のかたきのように小突きまわすんだ、老職部屋へ呼びつけてどなる、こっちの役所へ来てどなる、おまけに住居まで小言を云いに押しかけて来るんだ」
「繁野さんは温厚な人だぞ」
「郡代支配という役はむずかしい」と喜兵衛は酒を啜ってから云った、「それは説明するまでもないだろう、この土地に長くいて、土地の事情に通じていなければなかなか勤まらないものだ、ところがおれは江戸から来た人間だし、来てから九十余日にしかならない、二人の助役やその他の下役たちに助けられて、どうやら事務に馴れ始めたところだ」
繁野兵庫はもちろんそれを知ってる筈だ。しかもまったく容赦しない。役所に勤めだすとすぐから、どんな些細な誤りをもみのがさず、子供でも叱るようにびしびし小言を云う。