Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほしみせ
露肆
泉 鏡花
Lisez 露肆 (ほしみせ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 973 caractères · 32 écrans
その紫がかった黒いのを、若々しい口を尖らし、むしゃむしゃと噛んで、
「二頭がのは売ってしもうたですが、まだ一頭、脳味噌もあるですが。脳味噌は脳病に利くンのですが、膃肭臍の効能は、誰でも知っている事で言うがものはない。
疑わずにお買い下さい、まだ確な証拠というたら、後脚の爪ですが、」
ト大様に視めて、出刃を逆手に、面倒臭い、一度に間に合わしょう、と狙って、ずるりと後脚を擡げる、藻掻いた形の、水掻の中に、空を掴んだ爪がある。
霜風は蝋燭をはたはたと揺る、遠洋と書いたその目標から、濛々と洋の気が虚空に被さる。
里心が着くかして、寂しく二人ばかり立った客が、あとしざりになって……やがて、はらはらと急いで散った。
出刃を落した時、赫と顔の色に赤味を帯びて、真鍮の鉈豆煙草の、真中をむずと握って、糸切歯で噛むがごとく、引啣えて、
「うむ、」
と、なぜか呻る。
処へ、ふわふわと橙色が露われた。脂留の例の技師で。
「どうですか、膃肭臍屋さん。」
「いや、」
とただ言ったばかり、不愛想。
技師は親しげに擦寄って、
「昨夜は、飛んだ事でしたな……」
「お話になりません。」
「一体何の事ですか、」