Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいねん

青年

森 鴎外

Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans

Aozora Bunko

純一は思い当る所があるらしく、こう云った。「僕は芸術家がる訳ではないのですが、どうも勝負事には熱心になられませんね」

「もう今に歌がるたの季節になるが、それでは駄目だね」

「全く駄目です。僕はいつも甘んじて読み役に廻されるのです」と、純一は笑いながら云った。

「そうさね。同じ詞で始まる歌が、百首のうちに幾つあるということを諳んじてしまって、初五文字を読んでしまわないうちに、どれでも好いように、二三枚のかるたを押えてしまうことが出来なくては、上手下手の評に上ることが出来ない。もうあんな風になってしまえば、歌のせんは無い。子供のするいろはがるたも同じ事だ。もっと極端に云えばAの札Bの札というようなものを二三枚ずつ蒔いて置いて、Aと読んだ時、蒔いてあるAの札を残らず撈ってしまえば好いわけになる。若し歌がるたに価値があるとすれば、それは百首の歌を諳んじただけで、同じ詞で始まる歌が幾つあるかなんと云う、器械的な穿鑿をしない間の楽みに限られているだろう。僕なんぞもそんな事で記憶に負担をさせるよりは、何かもっと気の利いた事を覚えたいね」

「一体あんな事を遣ると、なんにも分からない、音の清濁も知らず、詞の意味も知らないで読んだり取ったりしている、本当の routiniers に愚弄せられるのが厭です」