Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひじょうのあい

非情の愛

豊島 与志雄

Lisez 非情の愛 (ひじょうのあい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 831 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

だがここで、実はいろいろなことが行われたのである。――その一例として、この物語に関係のあることを述べれば、片隅の卓子の上の瓶に、数匹の蛭が泳いでいた。建物の反対側、つまり表側に、刳貫細工物問屋の一家が住んでいて、そこの肥満した主婦が、肩の欝血の凝りをなおすために、昔風な蛭療治をしていた、その蛭の幾匹かを貰ってきたのである。

この下等な吸血虫は、甚だ根強い生命力を持っていて、飢餓状態に放置されれば、その体積が十分の一ほどにまで萎縮するが、それでもまだ生きている。そのため、いろいろな実験に使われる。――そういうことが話題になった時、秦啓源は更に変なことを言い出した。――蛭を太陽の光りにあてて乾しておけば、すっかり乾燥して、鉛筆の芯みたいになる。鉛筆の芯と同じく、ぽきりと折れるようになる。そいつを、水につけておくと、自然と元に戻って、また、ひらひらと水に泳ぐ。折れたのはだめだが、折れさえしなければ生き返る。

それはちと信じ難いことだった。盆石の苔などは、すっかり乾燥させ、布にくるみ、箱に納め、数年間放置した後、取り出して水をやれば、一夜にしてまた青々と蘇るけれども、鉛筆の芯になった蛭などは……。