Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たかしまいし

高島異誌

国枝 史郎

Lisez 高島異誌 (たかしまいし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 007 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

美人と童子

僧がポンポンと手を拍った。

と其刹那高楼の四方から焔々たる大火燃え上ったが、忽ち館は烏有に帰した。

「異譚深山桜」には、其時の事を次のように、哀れ深く書いてある。

「(前略)妖火静まつて後を見れば、寂寥として一物無く、家屋広園悉く潰え、白骨塁々雑草離々人語鳥声聞ゆるもの無し。而て白骨は彼の家人、即ち妾婢幼児なりき。

彼唖然として心茫々、回顧すれば老僧の姿、又忽として消亡す。(下略)」

つまり恋しい笹千代も恩愛限り無い吉丸さえ、彼は失って了ったのであった。如何に彼が驚いたか、どんなに彼が悲しんだか、敢てそんな事は筆を改めて説明するにも及ぶまい。――斯うして彼は一切の栄華、総ての物を失ったのであった。

美人と童子

一朝にして王侯の生活、再転して乞食の境遇。昨日の繁栄は今日の没落、本条純八は暫くの間は夢現の境に彷徨したが、此の著しい変転は却って彼には良薬となり、俄然精神が一変し、現世の悦楽を求むる代りに、虚無融通の神仙道に、憧憬の心を運ぶようになった。

昔のままに残っている先祖から譲られた廃屋に住み、再び近所の子供を集めて、名賢の教えを説く傍山野の間を跋渉して、努めて心胆を鍛錬した。