Classiques japonais avec furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Lisez 高野聖 (こうやひじり) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 025 caractères · 71 écrans
それを覚悟のことで、足は相応に達者、いや屈せずに進んだ進んだ。すると、だんだんまた山が両方から逼って来て、肩に支えそうな狭いとこになった、すぐに上。
さあ、これからが名代の天生峠と心得たから、こっちもその気になって、何しろ暑いので、喘ぎながらまず草鞋の紐を緊直した。
ちょうどこの上口の辺に美濃の蓮大寺の本堂の床下まで吹抜けの風穴があるということを年経ってから聞きましたが、なかなかそこどころの沙汰ではない、一生懸命、景色も奇跡もあるものかい、お天気さえ晴れたか曇ったか訳が解らず、目じろぎもしないですたすたと捏ねて上る。
とお前様お聞かせ申す話は、これからじゃが、最初に申す通り路がいかにも悪い、まるで人が通いそうでない上に、恐しいのは、蛇で。両方の叢に尾と頭とを突込んで、のたりと橋を渡しているではあるまいか。
私は真先に出会した時は笠を被って竹杖を突いたまま、はッと息を引いて膝を折って坐ったて。
いやもう生得大嫌、嫌というより恐怖いのでな。
その時はまず人助けにずるずると尾を引いて、向うで鎌首を上げたと思うと草をさらさらと渡った。
ようよう起上って道の五六町も行くと、またおなじように、胴中を乾かして尾も首も見えぬのが、ぬたり!