Classiques japonais avec furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Lisez 高野聖 (こうやひじり) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 025 caractères · 71 écrans
四
年紀は若し、お前様、私は真赤になった、手に汲んだ川の水を飲みかねて猶予っているとね。
ポンと煙管を払いて、
(何、遠慮をしねえで浴びるほどやんなせえ、生命が危くなりゃ、薬を遣らあ、そのために私がついてるんだぜ、なあ姉さん。おい、それだっても無銭じゃあいけねえよ、憚りながら神方万金丹、一貼三百だ、欲しくば買いな、まだ坊主に報捨をするような罪は造らねえ、それともどうだお前いうことを肯くか。)といって茶店の女の背中を叩いた。
私はそうそうに遁出した。
いや、膝だの、女の背中だのといって、いけ年を仕った和尚が業体で恐入るが、話が、話じゃからそこはよろしく。」
四
「私も腹立紛れじゃ、無暗と急いで、それからどんどん山の裾を田圃道へかかる。
半町ばかり行くと、路がこう急に高くなって、上りが一カ処、横からよく見えた、弓形でまるで土で勅使橋がかかってるような。上を見ながら、これへ足を踏懸けた時、以前の薬売がすたすたやって来て追着いたが。
別に言葉も交さず、またものをいったからというて、返事をする気はこっちにもない。どこまでも人を凌いだ仕打な薬売は流眄にかけて故とらしゅう私を通越して、すたすた前へ出て、ぬっと小山のような路の突先へ蝙蝠傘を差して立ったが、そのまま向うへ下りて見えなくなる。