Classiques japonais avec furigana
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こうやひじり
高野聖
泉 鏡花
Lisez 高野聖 (こうやひじり) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 025 caractères · 71 écrans
十三
(貴僧、ここから下りるのでございます、辷りはいたしませぬが、道が酷うございますからお静に、)という。」
十三
「そこから下りるのだと思われる、松の木の細くッて度外れに背の高い、ひょろひょろしたおよそ五六間上までは小枝一ツもないのがある。その中を潜ったが、仰ぐと梢に出て白い、月の形はここでも別にかわりは無かった、浮世はどこにあるか十三夜で。
先へ立った婦人の姿が目さきを放れたから、松の幹に掴まって覗くと、つい下に居た。
仰向いて、
(急に低くなりますから気をつけて。こりゃ貴僧には足駄では無理でございましたかしら、宜しくば草履とお取交え申しましょう。)
立後れたのを歩行悩んだと察した様子、何がさて転げ落ちても早く行って蛭の垢を落したさ。
(何、いけませんければ跣足になります分のこと、どうぞお構いなく、嬢様にご心配をかけては済みません。)
(あれ、嬢様ですって、)とやや調子を高めて、艶麗に笑った。
(はい、ただいまあの爺様が、さよう申しましたように存じますが、夫人でございますか。)
(何にしても貴僧には叔母さんくらいな年紀ですよ。まあ、お早くいらっしゃい、草履もようござんすけれど、刺がささりますといけません、それにじくじく湿れていてお気味が悪うございましょうから。