Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lisez 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 148 224 caractères · 297 écrans
ベルをならしたので、サーカス団員のひとりがドアをあけますと、ふたりの男はいきなり、その棒のようなものを、西洋館の中へかつぎこみながら、
「こちらは、近ごろ、ひっこしをされた笠原さんでしょう。みの屋から、これをおとどけにきました。」
「エッ、みの屋だって? それは、いったい、なんだね?」
サーカス団員が、めんくらったように聞きかえしました。
「じゅうたんですよ、三部屋ぶんのじゅうたんですよ。」
長さは二メートルあまり、太さは電柱よりも太いような、でっかい棒は、三部屋ぶんのじゅうたんを、かたく巻いたものでした。
サーカス団員は、へんな顔をして、
「じゅうたんを注文したことは聞いていないね。まちがいじゃないかね。」
「いいえ、まちがいじゃありません。この町には、ほかに笠原という家はないのです。それに、ひっこしをした家も、ここ一けんです。まちがいありませんよ。」
「だが、ぼくは聞いていないので、代金をはらうわけにはいかないが……。」
「代金ですか? それなら、もうすんでいるんですよ。前ばらいで、ちゃんといただいてあります。それじゃ、ここへおいていきますよ。」
ふたりの男は、そのでっかい棒を、玄関の板の間のすみへ横にころがしておいて、さっさと帰っていきました。