Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
う
鵜
山本 周五郎
Lisez 鵜 (う) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 733 caractères · 38 écrans
「大漁だという意味か」
彼女はあいまいに首を振った。眼を伏せたまま首を振るその動作は、いかにもよわよわしく、困惑しているようにみえた。だが、ただこはすぐに顔をあげ、彼を見て眼で笑いながら云った。
「だってあなたは、せっかく釣った魚を、いつも逃がしておしまいになるじゃありませんか」
「どう云おう」半三郎は笑おうとした、「困ったな、おれはこんなときうまくやり返すことができないんだ」
ただこは乾いた声で笑った。自分で云った言葉に自分で「不吉」を感じたらしい、乾いたような声で笑いながらいそいで云った。
「それで手のほうが先になるのね」
「手が届きさえすればね」
そのとき、池のほうで激しい水音がした。見るとすぐ向うの水面で、一羽の鵜が暴れていた。長い頸をふりながら、翼でばたばた水を叩いている。傷でも負って苦しんでいるようにみえたが、よく見ると大きな魚を咥えていた。その魚が大きすぎて嘴に余るのを、むりやりに呑み込もうとして、暴れているのであった。しかしもはや大きすぎたのだろう、魚はついに逃げてしまい、鵜は口惜しそうにそれを見送った。――それがいかにも口惜しそうで、「ちぇっ」