Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あだこ

あだこ

山本 周五郎

Lisez あだこ de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 762 caractères · 46 écrans

Aozora Bunko

弱いあきんどの物を飲みつぶし食いつぶし、おまけに下女に賃仕事までさせておいでなさる」

「待て」と彼は遮った、「きさまは唯で持って来るように云うが、代銀は曽我が払っている筈だ、おれは知っているぞ」

「曽我さんですって」

「土堤三番町の曽我十兵衛だ」と寝ころんだまま彼は云った、「あだこをよこしたのも曽我だし、曽我が代銀を払うからこそきさまたちも米味噌を持って来るんだ、そうでなくって、それまで帳面を止めていたきさまたちが、急にまた物を持ちこむわけがあるか」

市兵衛は沈黙した。半三郎はざまをみろと思いながら、ゆっくりと寝返りをうった。

「持って来たくなければよせ」と彼は作り欠伸をした、「今日の米も持って帰れ、それで文句はないだろう」

襖の向うはひっそりしていた。半三郎は肱枕の首をあげた。襖の向うには人のけはいもない、帰ったのかと思っていると、やがて洟をかむ音が聞え、ついで咳をするのが聞えた。

「米は持って来ます」とかすれた声で市兵衛が云った。

「なに、二人くらいの米代は高が知れてます、米は持って来ますが、思い違いがあるといけねえから、いや、旦那が思い違いをしているようだから、これまでのゆくたてをざっと申上げておきましょう」