Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あるひのれんげつに
ある日の蓮月尼
岡本 かの子
Lisez ある日の蓮月尼 (あるひのれんげつに) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 878 caractères · 25 écrans
第四景
蓮月 ――ほほほほほ。(苦痛を忍んだ意地笑い。)
無名の青年 ――何故こんなことをしたのです。
蓮月 ――(屹度座り直し然し、息は切れ切れに)わたしは女に還りました。女に還った以上は女の意地というものがあります。脅かしや腕力で操を奪おうなどという男に素直にこの体は渡せません。奪うなら奪って御覧なさい。私は奪われる前に屹度自分の体を奪う価値のないものにしてお目にかけますから。――あなたはこんな歯欠けの醜婦をも京へ連れて行こうとなさいますか。――若しまだこれで足らねばわたくしは鼻なと耳なと削いで、あなたに愛相をつかさせて見せます。
(蓮月、短剣を拾い取り身構える。)
無名の青年 ――止めて下さい。あやまります。あやまります!
(青年ひれ伏す。)
第四景
(前景と同じ庵室。夜の明け方前。前景の盗人であった無名の青年縁近く膳の前に座り箸を握って居る。蓮月は法服姿に戻り庵室の奥の炉で香湯をあたためて居る。)
無名の青年 ――あーあ、飯など喉へ通らない。
(前歯が無くなりずっと人相がふけた蓮月、口もいくらかきき憎そうであるが、言葉は優しく凜々しい。)
蓮月 ――それはいけません。