Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いしがおごる

いしが奢る

山本 周五郎

Lisez いしが奢る (いしがおごる) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 304 caractères · 45 écrans

Aozora Bunko

ほんの僅かな修正はあったけれども、原案の主要なものは故障なく受入れられた。

保馬は首尾よく役目をはたしたのであった。

「さあ終った、今日はひとつ三人で飲もう」

十一月はじめの或日、保馬はそう云って、堀と仲田を伴れて掬水亭へいった。自分の金で飲むのはいい心持であった。酔ってくると二人ともうたいだしたので、顔なじみの仲居をぜんぶ呼んだ。もちろん望湖庵からも来たし、いしもあらわれた。

「これは縞の財布ですな」勘兵衛がまっ赤になった顔で保馬を見た、「どうか空にならないように頼みますよ」

旅費だけでも頼みますよ、などと千之助もつまらないことを云った。

三味線がはいり太鼓がはいって、ばかばかしく賑やかな騒ぎになった。すると、それまで遠慮していたらしいいしが、

「あたしおそばへ坐らして頂こう」

と云って保馬のそばへ来て坐った。しかし誰も気がつかないようすだった。保馬はいしに眼くばせをして、そっとその座敷から逃げだした。

「あそこは寒すぎるだろうな」保馬がそう云った、「いしは風邪をひきゃあしないか」

「風邪なんかひきません、あたし大丈夫です」

「これをひっ掛けるといい」

保馬は羽折を脱いでいしに着せた。