Classiques japonais avec furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans
やっぱりこれをまっさきに口に出した。
(照子のほうが、やっぱり俺には重大問題なのか)
と自己嫌悪を覚えながら、
「いずれは名もない三文文士にちがいないんで、タマさんなんかは知らないかもしれないがね。玉の井の女をイロ(情婦)にしてて――それを最近、よそへクラ替えさせたんだが、そんな文士の噂を聞いたことはないかい」
「さあねえ」
度の強い眼鏡のツルに手を当てて、顔全体を俺の眼から隠すようにして、彼は、
「そのことで、君――そのことだけで、それを聞くだけのことで、僕に会いに来たのかい?」
玉塚は詩を書くほかに翻訳もやってるんだが、それにしても翻訳調丸出しだ。第一それが、俺には、むかむかっと来て、それに自己嫌悪も手伝ってよけいカンが立って、
「それが、どうしたと言うんだ」
革命家を廃業したみたいなことを言うない。そういう意味だったが、玉塚は俺の怒声に、びくっと身をひいて、横の空椅子を自分でひっくりかえしたりして、
「暴力はよせよ」
「なに言ってやがる」
「四郎さんに僕も会って、とっくり話がしたいと思ってたんだ」
真剣というか神妙というか、それにひかれて、
「なんの話だ」
と俺は言ったものの、