Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans
お祭を当てこんでのテキヤがいろいろはいってきた。いわゆるビタバに乗りこんできた。柄の悪い若いもんが、ドヤ(宿屋)のシャリマ(女中)をどうしたの、あのシャリマはラリコ(淫奔)だなどと言っているのが俺の耳にはいった。ネス(素人)には分らないと思って野語(テキヤ仲間の隠語)を使っていても、丸万の親友だった俺には分る。
波子はシャリマだった。しかしラリコじゃない。世間じゃシャリマはラリコで通っているが、波子はそうじゃない。一時はヤチモロの四郎さんと言われた俺も、波子と一緒になって固くなった。
波子は仲良しの罐詰女工たちと祭の街へ遊びに行った。俺もあとからついて行った。「渡り鳥」と見て、テキヤの若いもんが女工たちをコマシ(くどき)にかかる。モノシナコマシという手で、女の好きそうな品物を与えて女を釣ろうとする。
「ガセのワイビ(指輪)でコマス気か」
俺の波子までが奴らになめられている気がして、俺は腹が立った。
「そんな言葉使っちゃ、駄目」
と波子が俺の腕をひっぱった。波子の警告は至当だった。波子にたしなめられて、俺もはっとした。ひょんなことから足がつかないともかぎらない。