Classiques japonais avec furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans
慷堂はそっぽを向いた。よけいなおしゃべりをするなと聞き流して、
「加柴君。君は砂馬慷一に会ったか」
「いいえ、まだ」
「砂馬君はどえらい金儲けをしている。わしに軍資金を出してやろうと言ってきた」
「軍資金?」
「きっぱりことわった」
では、俺が貰いに行こうかな。いや、みっともない。自問自答を、口に出して言ったみたいに、俺は慌てて、
「あの、なぜ日本は、支那へそんなに手を出したがるんでしょう」
「手を出す?」
「侵略したいんでしょう」
慷堂に言うと、
「侵略じゃない」
と将校のひとりからやられた。つづいて他の将校が、
「東洋の平和のためだ」
「支那ではそれをどう見てるんでしょうね」
「支那では……」
慷堂がひきとって、
「支那で金儲けをしたい資本家の言いなりになって、日本の政府も軍部も、資本家の走狗となっているからだと見ている」
「けしからん!」
と異口同音に言う将校たちに、慷堂は、
「国内改革がどうしても日本は必要なのだ」
「資本家の走狗として死ぬんでは、死にきれない」
低いが強い声で北槻中尉が、
「兵隊を資本家の走狗として死なせることは、断じてできない」
「――走狗」
と慷堂は中国語で言って、