Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans

Aozora Bunko

「あたしは百成さんの悪口を、これっぽっちも言ったことはない」

ロクは人差指のさきに、親指の爪をかけて、ぴんと弾くようにして、

「ねえ」

と俺に同意をもとめた。俺は聞き流して、

「日本人はそうやって、みんなシナさんを食い物にしているのか」

支那革命に挺身した悲堂や慷堂のことを俺は思い出した。現在の日本人と、なんたるちがいだ。

「シナさんだけじゃなく、日本の兵隊も食い物にしている。前線から上海に来た兵隊からも、寄ってたかって金をだまし取ってる。わずかな兵隊の給料を――生命を賭けたその法幣を、ごっそりまきあげてる」

露悪的な口調で百成は言って、

「あたしは、かならずしもそれを非難してるんじゃない。人間てのは、そういうもんだな」

「あんたもそういう人間のひとりか」

その俺に百成は、では伺いますがといった口調で、

「加柴さんは、なんで上海に来たんです」

ロクは俺がなんと返事するかと、俺の顔を穴のあくほどみつめていた。

「俺も金儲けの口を教えて貰おうか」

と俺はしらばくれて、

「二・二六でみんな――この世からいなくなってしまった」

百成は無言の顔の眼だけキラリと光らせたのち、

「小川秋明は生き残ったな。