Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans

Aozora Bunko

「四・五・六のロクを片づけてくれたそうだな」

四角い顎をあげて矢萩は言った。俺は口をへの字に結んだ。何も矢萩のためにロクを片づけたわけじゃない。矢萩も別にそのことで俺に礼のようなことは言わなかったが、

「そう言うんだったら、頼みがあるんだ。矢萩さん。顔をきかせて貰いてえことがある」

それを遮って、

「オカマのロクから金を受け取ったかい」

「貰ったよ。礼を言わなくちゃ、いけねえかな」

「砂馬からも、せしめたらしいな」

「と言って、砂馬の子分になったわけじゃない」

俺はその話を自分から打ち切って、

「実は俺の知り合いが領事館警察につかまって、ひどいヤキを入れられてるんだ」

「そいつを出してほしい?」

「頼む!」

「丸万か」

吐き捨てるように矢萩は言った。

「丸万なら、いやか」

「砂馬に行かせればいいだろう」

「俺があんたに貰いさげを頼みたいのは、重野という男だ」

「どういう素姓の奴だ」

「奴はボルで、俺のカタキだが、あれじゃ、いかにも可哀そうだ」

「ボルとは赤のことか。そんな奴は放っとけ」

「俺の頼みを聞いちゃくれないのか」

「国賊なんか、殺しちまったほうがいい」

ロジタ(罵言)にしては陰気な声で、