Classiques japonais avec furigana
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
Lisez いやな感じ (いやなかんじ) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 292 113 caractères · 587 écrans
強制されてのそれでもなければ、口さきだけのお世辞でもないと俺は思った。
どんなもんだいと俺がやに下っていると、
「こちらのお客さんは……」
とクララが幻滅的な商売女の声で、丸万のあいかたを俺にたずねた。
「マリちゃん? それとも富江姐さん?」
「いいんだ。誰も呼ばなくてもいいさ」
と丸万がひどくまじめな調子で、
「オブでも飲んで、俺は帰るんだ」
「そうお」
とクララはあっさり言った。あんまりあっさりすぎるので、
「富江さんでも呼んで、一緒にオブでも飲むか」
俺が言うと、
「いいわよ」
姉さん株の富江が煙ったいのか、クララはおさえるような手つきをして、
「オブ、持ってきます」
と立ち上った。
俺は食いいるような眼を、そのうしろ姿に――なんて体裁ぶることはない、クララの可愛いお尻に、じっとそそいでいた。眼をそそいだだけでも、そこのすべすべした皮膚の触感や、肉のしまったそこの、固すぎず、やわらかすぎず、なんとも言えない、いや、なんともこたえられない触感が、あたかも両手を前から回して抱きしめたときの実感と同じなまなましさで俺に迫ってくる。スカートを通して、そうしたお尻を俺は早くも助平な眼で透視していたのである。