Classiques japonais avec furigana
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おとうさんが かえったら
おとうさんが かえったら
小川 未明
Lisez おとうさんが かえったら de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N5. Touchez un mot pour le sens.
N5 · débutant · kanji et kana modernes · 1 054 caractères · 3 écrans
やけあとの、たがやされた ところには、みどりいろの むぎが ふさふさと しげって いました。また、やわらかそうに みえる わかなに、きいろの 花が さいて いました。
しかし、まだ あとかたづけの してない ところには、大きな 石などが ころがって いました。こんなに あれて いる あきちだけが、ぼくたち 子どもの あそびば でした。
ちょうど、大きな 石の 下から、すいせんが ねじれて あたまを だして います。その くきは、やせて いたけれど、つぼみを もって いました。もし、この 石さえ なければ、のびのびと して、うつくしい 花が さくで あろうにと おもうと、かわいそうに なりました。
ぼくは、かおを ふくらまして、りょう手へ 力を いれ、うんうんと うなって、石を どかそうと しましたが、石は びくとも うごきませんでした。
「ああ。」
と、ためいきを ついて いると、いつ かえって きたのだろうか、あたまの 上を つばめが、ピイチク ピイチク、ほがらかに なきながら、とんで いました。
「ぼくも、おとうさんが かえったらなあ。」
と、とおい 空を みて、かなしく なりました。