Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それから
それから
Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans
ああ大食をして寐てばかりいちゃ毒だ」と誠吾は眠そうな瞼を指でしきりに擦った。代助は、
「愈奥へ行って御父さんに叱られて来るかな」と云いながら又洋盞を嫂の前へ出した。梅子は笑って酒を注いだ。
「嫁の事か」と誠吾が聞いた。
「まあ、そうだろうと思うんです」
「貰って置くがいい。そう老人に心配さしたって仕様があるものか」と云ったが、今度はもっと判然した語勢で、
「気を付けないと不可よ。少し低気圧が来ているから」と注意した。代助は立ち掛けながら、
「まさかこの間中の奔走からきた低気圧じゃありますまいね」と念を押した。兄は寐転んだまま、
「何とも云えないよ。こう見えて、我々も日糖の重役と同じ様に、何時拘引されるか分らない身体なんだから」と云った。
「馬鹿な事を仰しゃるなよ」と梅子が窘めた。
「やっぱり僕ののらくらが持ち来たした低気圧なんだろう」と代助は笑いながら立った。
廊下伝いに中庭を越して、奥へ来て見ると、父は唐机の前へ坐って、唐本を見ていた。父は詩が好きで、閑があると折々支那人の詩集を読んでいる。然し時によると、それが尤も機嫌のわるい索引になる事があった。そう云うときは、いかに神経のふっくら出来上った兄でも、なるべく近寄らない事にしていた。