Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それから
それから
Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans
けれども長い足を大きく動かした代助は、二三町も歩かないうちに額際に汗を覚えた。彼は頭から鳥打を脱った。黒い髪を夜露に打たして、時々帽子をわざと振って歩いた。
平岡の家の近所へ来ると、暗い人影が蝙蝠の如く静かに其所、此所に動いた。粗末な板塀の隙間から、洋燈の灯が往来へ映った。三千代はその光の下で新聞を読んでいた。今頃新聞を読むのかと聞いたら、二返目だと答えた。
「そんなに閑なんですか」と代助は座蒲団を敷居の上に移して、縁側へ半分身体を出しながら、障子へ倚りかかった。
平岡は居なかった。三千代は今湯から帰った所だと云って、団扇さえ膝の傍に置いていた。平生の頬に、心持暖い色を出して、もう帰るでしょうから緩くりしていらっしゃいと、茶の間へ茶を入れに立った。髪は西洋風に結っていた。
平岡は三千代の云った通りには中々帰らなかった。何時でもこんなに遅いのかと尋ねたら、笑いながら、まあそんな所でしょうと答えた。代助はその笑の中に一種の淋しさを認めて、眼を正して、三千代の顔を凝と見た。三千代は急に団扇を取って袖の下を煽いだ。
代助は平岡の経済の事が気に掛った。正面から、この頃は生活費には不自由はあるまいと尋ねてみた。