Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

それから

それから

夏目 漱石

Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans

Aozora Bunko

「誠太郎、御前はベースボールばかり遣るもんだから、この頃手が大変大きくなったよ。頭より手の方が大きいよ」

誠太郎はにこにこして、右の手で、円い頭をぐるぐる撫でた。実際大きな手を持っている。

「叔父さんは、昨日御父さんから奢って貰ったんですってね」

「ああ、御馳走になったよ。御蔭で今日は腹具合が悪くって不可ない」

「又神経だ」

「神経じゃない本当だよ。全たく兄さんの所為だ」

「だって御父さんはそう云ってましたよ」

「何て」

「明日学校の帰りに代助の所へ廻って何か御馳走して貰えって」

「へええ、昨日の御礼にかい」

「ええ、今日は己が奢ったから、明日は向うの番だって」

「それで、わざわざ遣って来たのかい」

「ええ」

「兄の子だけあって、中々抜けないな。だから今チョコレートを飲まして遣るから好いじゃないか」

「チョコレートなんぞ」

「飲まないかい」

「飲む事は飲むけれども」

誠太郎の注文を能く聞いてみると、相撲が始まったら、回向院へ連れて行って、正面の最上等の所で見物させろというのであった。代助は快よく引き受けた。すると誠太郎は嬉しそうな顔をして、突然、

「叔父さんはのらくらしているけれども実際偉いんですってね」