Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

Lisez とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) de 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 729 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

可哀想な助役は、機関庫主任と一緒に、転ぶ様にして本屋の方へ馳けつけて行った。

私は、驚きながらも、喬介の興奮の静まるのを待って、この殺人事件の動機に就いて、訊ねて見た。すると喬介は、重々しく、

「多分、――復讐だよ」

と、それなり黙ってしまった。

恰度その時、助役と機関庫主任が、一層興奮してやって来た。そして助役は、喬介へ、

「私は、気狂いになりそうだ!――ともかく、運搬車へ乗って下さい。只今、N駅からの電信に依ると、疾の昔に着いて、と言うよりも、そこで恐るべき衝突事故を起してる筈の73号が、まだ不着だそうです!……事故は、途中の線路上で起ったのだ!」

で、私達は、早速二番線に置かれてあった無蓋の小さな運搬車へ乗込んだ。

やがて線路の上を、ひと塊の興奮が風を切って疾走し始めた。が、駅の西端の大きな曲線の終りに近く、第二の屍体が警官の一人に依って見張られている地点まで来ると、急に喬介は立上って車を止めさした。そして助役へ、

「73号は、此処の亙り線を経て、下り一番線から下り本線へ移行する筈だったんですか?」

「そうですとも。そして、勿論そうしたに違いないです」