Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

Lisez とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) de 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 729 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「あの方はもう、六十をとっくにお越しです」

「富子さんは?」

「お嬢様は、今年十七でいらっしゃいます」

「有難う」夏山警部補は満足そうにニヤリと笑うと、「ではもう一つ、他でもないが、堀見家の人々は、皆んなこの別荘の合鍵を持っているね?」

「はい」

「むろんお嬢さんも?」

「はア、多分……」

「有難う」とそれから傍らの部下を振返って、元気よく云った。「さア、もうこれでここはいいよ。裁判所の連中が来るまでは、警察医に残っていて貰うことにして、これから直ぐに有料道路へ出掛けるんだ」

六

夏山警部補が有料道路の十国峠口へ着いた時には、もう大月氏は、先に廻された警察自動車で箱根口から引返して、そこの停車場で一行を待ちうけていた。

両方の停車場には、先着の警官達が二手に分れて監視していた。大月氏は、警部補を見ると直ぐに口を切った。

「もう別荘のほうは、済みましたか?」

「済むも済まぬもないですよ。なんしろ犯人は此処へ逃げ込んだって云うんですから、大急ぎでやって来たわけです……が、まア、だいたい目星はつきましたよ」

「もう判ったんですか? 誰です、いったい、犯人は?」