Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なまずとあざみのはなし

なまずとあざみの話

小川 未明

Lisez なまずとあざみの話 (なまずとあざみのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 008 caractères · 6 écrans

Aozora Bunko

物蔭から、このようすを見ていた魚がありました。その魚たちは、小さな声でささやいたのでした。

「まあ、どうしたのでしょう?」

「あのしゅうねん深い、おそろしいおばさんが、あんなに苦しんだのを見たことがない。なんでも、思いがけない敵のために、ひどいけがをしたのですよ。」

「それに、ちがいありません……。なんという物騒なことでしょう……。」

魚たちは、ますます小さくなって、息をひそめてじっとしていました。

川のふちに、あざみがつつましやかに咲いていました。終日だれと話をするものもなく咲いていたのです。ただ、自分の姿の水の面にうつるのと、おりおり、音もなく雲が、影を水の上に落として過ぎてゆくのを、ながめたばかりでした。

あざみは、咲いてから、まだ間のないときでした。ある朝一ぴきのなまずが、すぐ目の下に、岸のすみに白い腹を出して苦しんでいるのを見ました。どうしたのだろう? と、あざみは、だまっていました。しかし、日が明るく、水の面を照らしても、なまずは、おなじところに起き直ったと思うと、いつのまにか、また白い腹を出して仰向いて、もだえていたのです。

「どうしたのですか?」