Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へちまのみず

へちまの水

小川 未明

Lisez へちまの水 (へちまのみず) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 190 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

山へ雪がくるようになると、ひよどりが裏の高いかしの木に鳴くのであります。正雄は、縁側にすわって、切ってきた青竹に小さな穴をあけていました。

「清ちゃんのより、よく鳴る笛を造ってみせるぞ。そして、二人で林へいって、やまがらを呼ぶんだ。」

彼は、独り言をしながら、注意深く、細い竹に小刀で穴をあけていたのです。しかし、若竹で柔らかくて、うまく思うようにいかなかったのです。庭のすみに、寒竹が生えていました。

正雄は、庭に降りて、寒竹を切ろうとしたのです。

「あっ、それを切っては、だめよ。お父さんが、大事にしていなさるのだから。」と、姉のとよ子が見つけていいました。

「やはり清ちゃんのところへいって、聞いてこよう。」

正雄は、駈け出しました。

「清ちゃん、どこに、そんな竹があったの。」

「君、この竹は、枯らしてあるんだぜ。釣りざおにするって、福ちゃんのおじさんが、取っておいたのだけれど、先が折れたからといって、僕にくれたのだ。こんないい竹は、どこを探したって、あるものか。」

「僕も、そんな竹が、ほしいなあ。」

「君も笛を造るのかい。そんなら、残っている竹をあげよう。そして、穴をあけたら、後で、針金で中を一度通すといいよ。