Classiques japonais avec furigana
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ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」
ドン・バス炭坑区の「労働宮」
宮本 百合子
Lisez ドン・バス炭坑区の「労働宮」 (ドン・バスたんこうくの「ろうどうきゅう」) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 935 caractères · 16 écrans
なかなか真に迫った絵が描かれている。
「注意! 骨を惜しむな!」小さい支柱の故障だと云って放って置くな。落盤はいつ起って君らを圧死さすかもしれぬ。
ソヴェト同盟の炭坑では労働者がどんなに作業の危険を防ごうと互に注意しあっているかがありありと感じられた。このポスターを見ただけでも、会社が搾るために労働者をシキに追い込む炭坑と、労働者が自分らのために働いている炭坑との根本的な相違が現れている。(こういうみなのためになるポスターなどはソヴェトのプロレタリア美術家同盟の画家たちが描いているのだ)
同じような注意は地下数百米の坑内にも及んでいる。見張所は応急救援所をかねている。
二時間ばかり泥水と炭塵にまびれて上って来ると、ドミトロフ君は私を風呂へ案内した。よそから来たものだけを入れる体裁の風呂ではない。みんな一日七時間――八時間の労働をすますと、風呂で体を洗って家へ帰るように設備が出来ているのだ。
「訪問者の家」はすっかり家族的なやりかたである。寝室が別なだけで食事でもお茶でも来合わせている者が食堂へ集って談笑しながら賑やかにたべる。夕飯のときは、ソヴェト同盟における炭坑の経済状態研究のためにレーニングラードから来ている学者が面白い話をして皆をよろこばせた。