Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なのかななよ

七日七夜

山本 周五郎

Lisez 七日七夜 (なのかななよ) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 818 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

「このどかばも千い坊になってからたれがぐっとよくなったぜ」向う側にいる男がむっとしたような顔で云った、「――もう少しすると出て来ますがね、お侍さん、このうちの娘なんだが、孝行者で縹緻よしで、これだけ繁昌するのもひとつはその娘のはたらきですよ」

昌平は安心し、また感動した。幾らの物でもないかもしれないが、ともかく酒の肴を只で提供する、代金を取らないというのは嬉しかった。

「おやおや、旦那はずぶ濡れじゃありませんか」

右側の男が吃驚したように云った。

「そいつあいけねえ、そのまんまじゃ風邪をひいちめえますぜ、おうねえやねえや」男は小女を呼んだ、「ちょいと来て呉れ、こちらの旦那がすっかり濡れてるんだ、奥へお伴れ申して千い坊にな、ちょいと早いとこ乾かしてあげるように」

「いや有難いが、それは、なにしろ下までだから」

「そんならなおさらでさあ、向うにゃあ火が幾らでも有るからすぐ乾きますよ」

それがいい。そうなさいまし。というふうに人々の声が集まった。それで辞退するのに困ってやむなく昌平は立っていった。

彼はすっかり戸惑いをしてしまった。いま聞いた「千い坊」というのだろう、色の白い十八くらいの娘が調理場からあがって来て、いきなり「まあどうなすったんです、こんなに濡れて」