Classiques japonais avec furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lisez 万葉秀歌 (まんようしゅうか) de 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 820 caractères · 427 écrans
巻第十三
相坂をうち出でて見れば淡海の海白木綿花に浪たちわたる 〔巻十三・三二三八〕 作者不詳
長歌の反歌で、長歌は、「山科の石田の森の、皇神に幣帛とり向けて、吾は越えゆく、相坂山を」云々。もう一つのは、「我妹子に淡海の海の、沖つ浪来寄す浜辺を、くれぐれと独ぞ我が来し、妹が目を欲り」云々というので、大和から近江の恋人の処に通う趣の歌である。この短歌の意味は、相坂(逢坂)山を越えて、淡海の湖水の見えるところに来ると、白木綿で作った花のように白い浪が立っている、というので、大きい流動的な調子で歌っている。この調子は、はじめて湖の見え出した時の感じに依るもので、従って恋人に近づいたという情緒にも関聯するのである。そこで、「うち出でて見れば」と云って、「浪たちわたる」と結んでいるのである。即ちこの歌では「見れば」が大切だということになり、源実朝の、「箱根路をわが越え来れば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」との比較の時にも伊藤左千夫がそう云っている。実際、万葉の此歌に較べると実朝の歌が見劣りのするのは、第一声調がこの歌ほど緊張していないからであった。この歌は、「白木綿花(神に捧げる幣の代用とした造花)に」