Classiques japonais avec furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Lisez 万葉秀歌 (まんようしゅうか) de 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 820 caractères · 427 écrans
この巻に、「霞ゐる富士の山傍に我が来なば何方向きてか妹が歎かむ」(三三五七)の例がある。この歌を私は嘗て、女と言い争うか何かして、あらあらしく騒いで女の家を立退く趣に解したことがある。即ち植竹の幹の本迄響くように荒々しく怒って立退くあとで、妹を可哀くおもって反省した趣にしたのであった。そして、「背向に寝しく今しくやしも」(巻七・一四一二)などをも参照にしたのであったが、今回は契沖以下の先輩の注釈書に従うことにしたけれども、必ずしも防人出立とせずに、民謡的情事の一場面としても味うことが出来るのである。
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麻苧らを麻笥に多に績まずとも明日来せざめやいざせ小床に 〔巻十四・三四八四〕 東歌
麻苧の糸を娘が績んでいるのに対って男がいいかける趣の歌で、「ら」は添えたものである。「ふすさに」は沢山の意。巻八(一五四九)にある、「なでしこの花ふさ手折り吾は去なむ」の「ふさ」、巻十七(三九四三)にある、「我背子がふさ手折りける」の「ふさ」も同じ語であろうか。一首は、麻苧をそんなに沢山笥に紡がずとも、また明日が無いのではないから、さあ小床に行こう、というのである。