Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

Lisez 万葉秀歌 (まんようしゅうか) de 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 820 caractères · 427 écrans

Aozora Bunko

一首の意は、春が過ぎて、もう夏が来たと見える。天の香具山の辺には今日は一ぱい白い衣を干している、というのである。

「らし」というのは、推量だが、実際を目前にしつついう推量である。「来る」は良行四段の動詞である。「み冬つき春は吉多礼登」(巻十七・三九〇一)「冬すぎて暖来良思」(巻十・一八四四)等の例がある。この歌は、全体の声調は端厳とも謂うべきもので、第二句で、「来るらし」と切り、第四句で、「衣ほしたり」と切って、「らし」と「たり」で伊列の音を繰返し一種の節奏を得ているが、人麿の歌調のように鋭くゆらぐというのではなく、やはり女性にまします御語気と感得することが出来るのである。そして、結句で「天の香具山」と名詞止めにしたのも一首を整正端厳にした。天皇の御代には人麿・黒人をはじめ優れた歌人を出したが、天皇に此御製あるを拝誦すれば、決して偶然でないことが分かる。

この歌は、第二句ナツキニケラシ(旧訓)、古写本中ナツゾキヌラシ(元暦校本・類聚古集)であったのを、契沖がナツキタルラシと訓んだ。第四句コロモサラセリ(旧訓)、古写本中、コロモホシタリ(古葉略類聚抄)、コロモホシタル(神田本)、コロモホステフ(細井本)等の訓があり、また、新古今集や小倉百人一首には、「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふあまの香具山」